フランシスコ教皇は2月から肺炎で入院していた。2度の急性呼吸不全を乗り越え、先月退院。復活祭に登場し、約3万5000人が見守る中、メッセージは代読で伝えられた。呼びかけたのは思想の自由と寛容。就任は2013年、アルゼンチン生まれで初の中南米出身のローマ教皇。自宅はアパート、移動はバス、少年の自撮りに応じる気さくな一面もあった。13億人以上の信者を持つ、ローマ・カトリック教会の最高指導者として、その発言に世界中が影響を持つ。長く保守派が率いてきた歴史にあって、フランシスコ教皇は改革派だった。かつての植民地支配について異例の謝罪。青年時代核兵器の産誕に心を痛め、広島・長崎を訪問し、強いメッセージを発することが責務だと思い続けたそう。在位12年間。60以上の国・地域を訪問。人種や性別にとらわれることなく、祈りを捧げ続けた。広場には多くの人々が集まってきており、葬儀のあと、20日以内にコンクラーベが始まる予定。
住所: 広島県広島市中区中島町1-2