歩くのが難しくなった高齢者の日常を支える車いす。高齢者介護施設代表・関口慶輔は「高齢者で車いすが必要な人は座る空間が“生活の場”。快適に座って欲しい」という。きっかけに出会った当時80代だった女性。筋力が衰え車いすで姿勢を保つのが難しく床ずれを発症した。日本の介護用車いすは移動の利便性が重視されてきたため、欧米に比べ乗り心地の追及が遅れているといわれている。床ずれができない車いすを作るため、欧米で主流のくぼみのある形を採用し骨盤の傾きを防ぎ、クッションでおしりへの負担を減らす。クッションは群馬特産のこんにゃくが使用している。さらに座る人の体に合わせるため、角度、座面の位置、高さを工具を使わずに調整できる車いすを実現した。