新型コロナのワクチンの副反応として、ごくまれに心筋炎が起きることが知られているが、筑波大学の研究グループは、心臓の細胞の機能が低下した状態で接種を受けると心筋炎が起きやすいことを、マウスの実験で確かめたと発表。厚生労働省などによると、新型コロナワクチンの副反応として、心筋炎は接種100万回あたり数十件程度の割合で報告。多くの場合、症状は改善するが、原因ははっきりとはわかっていない。筑波大学の川口敦史教授らのグループは、新型コロナのmRNAワクチン接種後に心筋炎を発症した男女6人の心臓の筋肉細胞を詳しく解析した結果、ミトコンドリアの機能が低下しているのがわかった。ミトコンドリアの機能を低下させたマウスにワクチンを接種したところ、心臓の拍動が弱くなって炎症が起き、心筋炎に似た症状が再現された。グループはミトコンドリアの機能が低下した状態で接種を受けると心筋炎が起きやすくなる可能性があるとしている。川口教授は、今回の技術、研究をベースに副反応のコントロールがより安全に進められていくことが可能になるなどとコメント。
