性別変更を巡る裁判のポイントの解説。性別変更に必要な条件として2人以上の医師に「性同一性障害」と認められなければならない。このうち生殖機能をなくすことや変更する性別の性器に近い見た目を持つなど実質的な手術を求められている。今回の裁判の申立人は「手術の強制は重大な人権侵害で憲法違反だ」として、手術をしなくても性別変更が出来るよう求めている。性別変更について最高裁で争われるのは今回が初めてではない。最高裁は2019年にも別の人の申立について審議した。当時の最高裁は「変更前の性別の生殖機能により子が生まれることがあれば、親子関係などに関わる問題が生じ、社会に混乱を招きかねない」として合憲の判断をした。この判断から4年が経ち、最高裁は15人の裁判官全員で審議し、明日結論を出すという。どのような判断を下すのか注目される。