皇室典範の大きな改正に動く政府。今回の改正案の元になったのは、5年前に有識者会議がまとめた報告書だった。皇族数の確保については具体的な議論を進める一方、議論の別れる皇位継承は事実上棚上げされた。取りまとめの終盤、森衆議院議長からでた「皇族となった養子に男の子が生まれればその子は皇位継承権を持つということになる」という発言は野党の反発を招いた。議論の対象外だった皇位継承権に踏み込んだ。森衆議院議長は謝罪と釈明に追われた。そして最終的に衆参、政府、議長を中心にまとめられた立法府の総意。皇位継承については引き続き検討するとした。ところが今週、火曜日、政府が閣議決定した改正案に波紋が広がっている。養子で皇族となった男子は、皇位継承権はないが、その養子に男の子が生まれた場合、皇位継承権を持つものとなった。養子から生まれた男の子は男系男子。この案に異論を唱えるのが野田佳彦元総理だった。野田氏は議論の進め方が強引だと指摘している。
