武田さんのきょうの経済視点は『M2』。武田さんは「資金の供給量の指標。M2を名目GDPと比較することで金融引き締めの程度を図ることができる。M2の名目GDPに対する比率はマーシャルのKと呼ばれる。トレンドから上振れすると資金が過剰、下振れは資金が少ない。米国は去年の3月に利上げを開始。M2はその年の12月にマイナスになった。去年10−12月期にトレンド線まで下りた。マネーの過剰な状態が解消して半年ほどで景気に影響が出る。米国では利上げが始まって2年でようやくマネーの面で金融引き締めの効果が出てきた。日本はこれから利上げ。米国よりも緩やかなため2年ぐらい効果が出るには時間がかかる」などと述べた。市川さんのきょうの経済視点は『今年度の業績予想』。市川さんは「3月期の決算発表を見ると今年度の業績予想は控えめな数字。下期の純利益を見ると前年度比で4%台の減益予想。日本株の支援材料になっている。しかし、悲観的ではない。年度初めの予想は控えめであること。前年度を見ると当初純利益は減益予想だった。最終的には増益で着地。世界全体の経済成長率は実質GDP成長率3.1%(前年比)とみている。使用期間の想定為替レートも平均144円。輸出企業の業績に上振れ余地あり。中間決算で上振れが出てくる可能性がある」などと述べた。