火曜日、卒業式が行われたのは東京・狛江市にある愛光女子学園。罪を犯した少女たちが過ごす都内唯一の女子少年院。普段は閉ざされた施設、特別に案内してもらえることになった。全国に43か所ある少年院のうち、女子だけを収容しているのは9か所。あらゆる扉に鍵がかかったこの施設で14歳~17歳の少女約20人が自らの罪と向き合っている。熱心に課題に取り組む少女たち。その1人、17歳のまなさん(仮名)。ここに来て約8か月が経つという。少年院に入って人との関わり方を学び、当時の自分を反省しているという。施設には食事をするホールや美容室まで。刑務所と比較して少年院で重きが置かれているのは教育。集中力を養うため、編み物の授業も。成人したらできることについて、少女たちは積極的に発言していた。少女たちがここで過ごす期間は平均約1年。愛光女子学園・宮川円さんは“育てなおし”という言葉をよく使う。しつけ・教育など子どもとしてできたはずの経験や時間をここでもう一回やり直して、それでまた巣立っていくと話した。まなさん(仮名)は生き物やペット関係の仕事に就こうと考えていると話した。