台風10号は九州の南を発達しながら西寄りに進み、きょう夜、奄美地方に最も接近する見込み。明後日には九州に接近上陸する可能性がある。本州付近は台風が接近する前から大気の状態が不安定となっていて、気象庁はきょう午前中、東海地方に線状降水帯が発生する恐れがあるとして、土砂災害などに厳重な警戒を呼びかけている。空の便では、日本航空で今日から明日にかけて、奄美大島や鹿児島を発着する便など116便の欠航が決まっている。全日空でも影響次第で一部の便で欠航になる可能性があるという。また、JR西日本とJR東海によると、山陽新幹線で明後日から30日にかけて、東海道新幹線で明後日から31日にかけて、全線もしくは一部区間で、計画運休や運転見合わせの可能性があるという。物流への影響も懸念されている。日本郵便は大雨や強風が予想される地域で、きょう以降の郵便局の窓口や荷物の集配などの業務を一時休止する場合があると発表した。また、ヤマト運輸や佐川急便では31日まで全国的に配送が遅れる可能性があるとしている。