VTRを見て、改めて病名を研修医たちが検討。研修医たちは3人とも「慢性硬膜下血腫」と解答した。和男さんに出ている、認知症状・歩行障害・尿失禁・腱反射の亢進は「慢性硬膜下血腫」「特発性正常圧水頭症」のいずれにも当てはまっている。この2つの病名を分けられる診察について、慢性硬膜下血腫なら脳の中でおきている出血に左右差があり、特発性正常圧水頭症なら左右差がない。訪問診療で判断するために、ドクターGは「聴性打診」を行った。左右差があったが診断をつけるためには、頭のCT検査が必要だという。その結果、CT画像にははっきりと出血によって脳が押されている様子が写っていた。最終診断は「慢性硬膜下血腫」。陣内は最初から正解を出していた。
