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「慶光院俊さん」 のテレビ露出情報

伊勢神宮には式年遷宮といって20年ごとに新しい宮を造園して神にお移りいただくという神宮最大の祭りがある。遷宮の始まりは1300年前天武天皇の御世と伝えられる。生きとし生けるもの全てが毎年新しい命を誕生させていくように遷宮は新しい宮を20年ごとに作り変えることによって永遠の蘇りを象徴したと考えられている。唯一神明造の社が常に初めのままの姿で後世に伝えられていく。そして、2500点に及ぶ神の宮の宝物装束もすべて建物と同様に新調されていく。貴重な文化の伝統が伝達可能な20年の周期で蘇りながら継承されていく。次の遷宮は9年先の昭和68年。現在すでにヒノキの用材が準備されつつある。午前8時神宮司長の朝の日課朝拝が始まる。神宮職員600名、そのうち神職は80名。祭りともなればもっとも活躍するのはディレクター役をつとめる儀式課と神饌から装束まで一切を受け持つ神職。神嘗祭の始まりを明日に控えていよいよ神職の参籠が始まる。全神職は斎館に参籠しなければならない。神職の頂点に立つ大宮司二条弼基さん74歳、少宮司の慶光院俊さんは今年81歳で実務の最高責任者。斎館は厳粛な場所だという。儀式のときに読み上げる祝詞やお祓い言葉はその度に新しいものを使う。書をよくすることも儀式課の神職の大切なつとめ。神嘗祭は豊作を感謝祈念する大祭。まず御稲御倉に収められている穂を臼どので脱穀・精米。この新米でご飯やお餅、お酒がつくられる。神宮の祭りに備えられる素材や果物はすべて直営の神宮御園で栽培されている。ブロッコリー、カリフラワー、ネーブル、セミノールなど今どの家庭でも見られる。これらは毎日差し上げる神饌にだけ使われる。しかし、神嘗祭の神饌は柿や梨、大根、れんこんなど昔からある野菜が供えられる。
内宮忌火屋殿。神宮・広報課長の矢野憲一さんは「ここには入れないので望遠カメラで撮影。いまお餅を作っている。きょうはお餅は360枚。多い日には1日500枚の調理がある。125食のお宮がある、それに全部お供えする。昔ながらの餅つき風景。お酒は4種類のお酒をお供えするがお酒はすべての食物の最後にお供えされる。昔はどぶろくが中心なので飲んでしまえば食べられなくなってしまう」などコメント。
十月十六日夜十時。昼間の喧騒がすっかり夜の静寂に消え。全てのものが闇の中に沈む夜十時。宵祭の三の太鼓が鳴り響いて神饌を差し上げる最大の儀式由貴大御饌祭が始まる。神嘗祭には社を飾る榊の枝を新しく取り替え神の衣を新調し、その年にとれた新米を神に差し上げる。このように神嘗祭を新たに装う心が20年ごとに行われる遷宮へと繋がっていく。神饌も神嘗祭の日はとくに尊いという意味で神饌辛びつと呼ばれているが夕べが夜十時、明日に至っては午前2時というまさに神の時間の神の宴。神宮の森の奥深く神の庭に松明の明かりだけが揺らめいている。その中を真っ白な祭服に身を包んだ神仕えの人たちの行列。祭祀を先頭に奥へ進む光景はこの世離れしたものがある。内宮御正殿には神への奉仕を許された神職の他は入ることを許されない。しかし、内宮には天照大神の荒御魂を祀るもう一つの宮があり、ここではお昇殿と全く同じ神饌が差し上げられる。伊勢海老、熨斗鮑、生アワビ、キスやカマスの干物など30種類の神饌。お正殿では奏でる神楽歌とともにお供えしお酒を一献、また一献とオススメする。祝詞が奏上され打ち鳴らす神職達の柏手の音が響き渡ると祭りは最高潮を迎える。

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