日本の玄関口・成田空港には多くの外国人観光客が。今月発表された米国の大手旅行雑誌の魅力的な国ランキング読者投票で、3位のトルコ、2位のポルトガルを押さえ、日本は2年連続で1位を獲得。ここは成田空港にある動植物検疫のカウンター。海外からの荷物の中に持ち込み禁止品がないか調べ、日本の家畜の伝染病や、植物の病害虫から守るための砦。フィリピンから来た20代男性が持ち込んだのは、誰もがよく知る定番グルメ。フィリピンのマクドナルドでチキンバーガーを買い、機内で食べようと持ち込んだというが、肉は家畜伝染病を日本に侵入させるおそれがあるため持ち込み禁止。廃棄処分に。日本にもあるチェーン店の品でも海外から持ち込むことはできない。中国から来た男性が職員に指摘されたのは大きな箱。開けてみると満月をかたどった中国伝統のお菓子・月餅。しかし月餅の中に豚肉を発見。家畜伝染病対策で持ち込み禁止。月餅には豚肉などの肉が入っているものが多く、毎年、空港検疫に持ち込まれるケースが増加。農水省はSNSで注意を呼びかけている。フィリピンから来た50代女性が持ち込んだのは、母国のごちそう、豚の丸焼き・レチョン。こちらも家畜伝染病を日本に侵入させるおそれがあるため、持ち込み禁止。ドイツから来た20代男性が持ち込んだのは彼女の手作り。ドイツで一番人気のフルーツ・りんごと、ピザのお弁当。ところが生の野菜、果物の場合、病害虫などが国内に入るおそれがあり持ち込み禁止。ピザと一緒に廃棄処分に。日本を守る動植物検疫の現場で、なくてはならない存在が検疫探知犬。訓練を受けた鋭い嗅覚で真空パックの中身をも嗅ぎ分ける。スリランカからの家族が持ってきた大量の荷物は一体、何が入っているのか。職員総動員で開けていくと、母国の野菜や果物14種類、36kg分を発見。全て持ち込み禁止。黄色い袋に入っていたのはスリランカのお米。一時期、日本では品薄だったことから、高くて買えないと思ったのか。どうしても持ち込みたいと女性は職員にお願いを開始。しかし、お米は病害虫などが国内に入るおそれがあり、持ち込み禁止。願いは叶わず、お米は廃棄処分となった。
住所: 千葉県成田市古込字古込1-1
URL: http://www.narita-airport.jp/jp/
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