菅野智之はオリオールズに入団が決まって最初の練習。ハワイの自主トレは毎年12月の恒例行事。早く体を仕上げるためにメジャー球団との交渉の場に直接は参加せず、メジャーで戦う準備を着々と進めていた。約4年前、ポスティングシステムでメジャー挑戦を表明したが、コロナ禍もあって契約交渉は難航、巨人残留を決めた。一昨年はわずか4勝、その翌年には開幕投手を戸郷に譲った。久保コーチと1年以上に及ぶ2人3脚の投球改革により、ここ数年下がっていたリリースポイントが全盛期の頃と同じ位置に。リリースポイントが上がったことでストレートの平均球速は速くなり、フォークの空振り率も上昇。MVPに輝く活躍でチーム4年ぶりのリーグ王者に。試着のある巨人を巣立つのは正直寂しいと話した。