きょう、平和記念式典で広島の子どもたちを代表した平和への誓いの中で「私たちには被爆体験を直接聞くことができる最後の世代として、当時の記憶を事実として受け止める使命がある」という一節があった。ドラマのスタッフたちも本物に近づけたいという思いがあったのは戦争を知らない子どもたちに伝えたいという気持ちがあった。演出・鈴木航さん自身も戦争を知らない世代。ドラマの指針にしたのは手塚治虫と同級生の文集に書かれた内容だった。描いたのは戦時下にあった青春。その日常に戦争が入り込んでいく姿。子どもに届けるからこそ子ども扱いしない。それは手塚が貫いた姿勢でもあった。手塚のアシスタントだった漫画家・三浦みつるさんはドラマには漫画考証として参加している。手塚は子どもたちの考える力を信じ、現実を隠さなかったという。ドラマでは新たなアニメーションも交え、手塚治虫創作の原点に迫る。鈴木監督は手塚が残した問いをドラマを通じて子どもたちに届けようとしている。NHK大阪放送局 1階アトリウムから中継。特集ドラマ「手塚治虫の戦争」は8月12日に放送。
