今年富士山で相次ぐ高齢者の遭難。静岡県側では、先月10日の山開きから5日間で、4人の登山客が亡くなる異例の事態に。いま富士山で起きている異変とは。番組は富士山の遭難救助に密着。富士山静岡県側の標高3460mにある山小屋「万年雪山荘」。ここで活動しているのが、静岡県警山岳遭難救助隊。救助隊の救助対象エリアは、富士山の4つの登山ルートのうち静岡県側の3つのルート。この日、そのうちの1つ富士宮口の9合目付近で異変。午前0時、暗がりの中、山小屋の前に現れたのは、120人のインドネシア人の弾丸登山の集団。夜通しで一気に山頂を目指す弾丸登山は、高山病や低体温症などさまざまなリスクを伴う危険な行為。山梨県側では、今年からゲートが設置され、通行できる時間を午前3時~午後4時までに制限。一方で、静岡県側は弾丸登山の自粛を呼びかけてはいるものの、ゲートなどは設置していない。インドネシア人の団体は、午後4時以降入山できない山梨県側を避け、ゲートが設置されていない静岡県側にやってきたのだという。すると、インドネシア人のグループを巡り、救助隊の岡本隊員のもとに午前2時ごろ「意識を失った女性がいる」と通報があった。現場は8合目と7合目の間、標高およそ3100m付近。インドネシア人の女性は低体温症とみられ、山岳救助隊は最も近い山小屋へ搬送。15分後7合目の山小屋に到着。山岳救助隊の適切な処置により、女性は体調を回復、無事下山できたという。山岳救助隊最年少の岡本隊員は、今年4月に入隊したばかりの新人救助隊員。先輩や上司の姿を見て「救助活動に従事したい」という憧れを持って希望したという。そんな岡本隊員のもとに早朝歩行困難の遭難者の通報が入る。遭難者を安全に搬送するため、物資運搬などに使用されるブルドーザーで現場に向かう。そこにいたのは、ネパール人の男性。男性は、山頂付近で左足を痛め、8合目の診療所で応急処置を受けたが、その後動けなくなったという。この場所からブルドーザーのある8合目までの標高差は、およそ100m。70キロの男性を背負って急斜面を登っていく必要がある。背負って登ることおよそ20分。ブルドーザーまで搬送し、任務完了。5合目まで下山した男性は、救急搬送はされず帰路についたという。
今年富士山では高齢者の遭難が相次いでいる。静岡県側では、先月10日の山開きから5日間で4人の登山客が死亡。いずれも60代〜70代の単独登山。今年は異常事態だと話す渡辺隊長代理。新たな救助要請、歩行困難者の通報。現場は、9合目と8合目の間、山小屋から100mほど下った場所。遭難者は、単独で登山していた90歳の男性。男性は、下山中に足を滑らせ右足首を捻挫。救助隊は自力での下山は困難と判断し、男性を8合目にある診療所まで背負って下りることに。90歳の男性は、翌日無事下山。山岳救助隊に緊急を知らせる一報。遭難したのは、またも高齢の男性。遭難者は登山道で転倒し頭を強打しているという。頭部の負傷は容体急変の可能性があるため、ヘリコプターで搬送するという。ヘリコプターが安全に救助できる標高3000m付近まで下山。男性は富士宮市内の病院に搬送され大事には至らなかったという。
今年富士山では高齢者の遭難が相次いでいる。静岡県側では、先月10日の山開きから5日間で4人の登山客が死亡。いずれも60代〜70代の単独登山。今年は異常事態だと話す渡辺隊長代理。新たな救助要請、歩行困難者の通報。現場は、9合目と8合目の間、山小屋から100mほど下った場所。遭難者は、単独で登山していた90歳の男性。男性は、下山中に足を滑らせ右足首を捻挫。救助隊は自力での下山は困難と判断し、男性を8合目にある診療所まで背負って下りることに。90歳の男性は、翌日無事下山。山岳救助隊に緊急を知らせる一報。遭難したのは、またも高齢の男性。遭難者は登山道で転倒し頭を強打しているという。頭部の負傷は容体急変の可能性があるため、ヘリコプターで搬送するという。ヘリコプターが安全に救助できる標高3000m付近まで下山。男性は富士宮市内の病院に搬送され大事には至らなかったという。