桂子・ハーンの夫、フランク・L・ハーンは1029年オハイオ州ライマ市で生まれ、座間の米軍基地で働いていた桂子と出会った。当時アメリカの軍人と出歩く日本人女性は娼婦と思われ、20歳で結婚し渡米するも両国で差別を受けた。アメリカの市民権を得るための面接では「次に日米が戦争したらどちらと戦うか」との質問を受けたという。渡米後は日本の文化を広めようとボランティア活動を精力的に行い、ライマ市と兵庫・播磨市の姉妹都市締結に尽力した。現在のライマ市長・シャレッタ・スミス氏も桂子に感謝していると話した。桂子は「どちらも自分の国。戦争のない国が一番私の望み」「奈緒さんが私の役をやってくださることを光栄に思っています」などと語った。このあと2006年に亡くなった夫・フランクの墓に案内してくれた。奈緒は「桂子さんを今まで愛してきた人たちのこともしっかりと感じながら、(公演を)走り抜きたい」と語った。