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「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」 のテレビ露出情報

インタビューシリーズの最終回。アニメーション監督の神山健治さんは「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」など、本格的なSF作品などを手がけ、世界中に多くのファンがいる。今、海外の映画関係者が注目しているのが、日本の手描きアニメーション。先月、幕張メッセで行われた漫画やアニメのイベントでは、新作映画の公開を前に、神山さんはひときわ多くの人に囲まれていた。神山さんはこの3年、手描きアニメーションの制作に時間と情熱を注いできた。それがハリウッドの大ヒット映画「ロードオブザリング」の最新作。実写作品を日本のアニメーションで映画化。先月から日本を含めた世界40か国以上で公開されている。海外の映画関係者も、手描きが持つ表現の可能性を高く評価している。手描きにどんな思いを込めたのか、作品を制作したスタジオを訪ねた。神山さんと、今回の作品のプロデューサーを務めるジョセフチョウさんに話を聞いた。神山さんを推薦したのが、ハリウッドの映画会社で働いた経験を持つジョセフさん。ハリウッドの会社からアニメ化の打診を受け、ストーリーを練り上げられる能力やさまざまな制作手法を持っていることから監督を依頼した。物語は「ロードオブザリングシリーズ」の200年前が舞台。自分の国を守るため立ち向かう王女の戦いを描いている。神山さんは絵コンテを自分1人で作成した。それをもとに実写版の世界観を手描きのアニメーションで再現するため、独自の手法を取り入れている。例えば、キャラクターが登場するシーンをまずは実際の役者に演じてもらい、動きをモーションキャプチャーで撮影。その映像を3DCGのキャラクターにして、カメラアングルやライティングなどを調整。それをベースに手描きで仕上げた。作画枚数は13万枚に及ぶ。神山さんは「やっぱりアニメーターの描く絵はすごい。緻密な絵を1枚1枚たくさん描いて動かしていくこと自体が、そこに魂が宿るだろうと思っていた。力強い映像を生み出せるのではないか」、ジョセフさんは「作画のダイナミックさということに向こう(海外)の人たち、まだまだ日本じゃないと作れないものがあるので、作画になると絶対負けない。日本ならではの独特な文化だし独特なやり方なので“これは勝ち続けるのではないか”“もっといけるのではないか”と思う」と述べた。神山さんは、ハリウッド映画を手がけることで日本のアニメ産業がさらに世界へ広がると考えている。ハリウッドではアニメは専らコンピューターを使った3Dで作られているため、日本の作画は新鮮に映るという。

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