日菜子さんは疑いをもったはく製について他に情報はないか博物館に質問メールを送った。すると「ヤマイヌの一種で上野動物園の最初期に飼育されていた可能性がある」と返信が来た。小5の時に上野動物園の元園長・小宮さんに自らアポを取って当時の資料を見せてもらった。明治21年から明治25年まで上野動物園でニホンオオカミが飼育されていた事実が判明したが、残っているのは文字のみで当時の写真はなかった。日菜子さんははく製がニホンオオカミだと確信し、小5の時に自由研究として発表。高く評価され文部科学大臣賞を受賞した。その研究を見た川田さんや小林さんは論文としてまとめて学術雑誌で発表することを提案し、日菜子さんは2年かけて論文を完成させた。論文内容は認められ、ニホンオオカミのはく製として正式特定された。