- 出演者
- 富澤たけし(サンドウィッチマン) 伊達みきお(サンドウィッチマン) 芦田愛菜
今回は「快挙達成!博士ちゃん歴史的大発見SP」。
絶滅動物博士の日菜子さん13歳が世界で6体目となるニホンオオカミのはく製を発見した。論文も書き上げ、動物学会を驚かせた。ニホンオオカミは明治後期に絶滅したと伝えられているが、生体の写真は1枚も残っていない。古来より神の使い、神の犬として崇められてきた。目撃情報は今も多発している。
日菜子さんは小4からニホンオオカミを本格的に調べ始め、4年間かけて論文を書き上げた。ニホンオオカミの絶滅理由の1つは森林開発等でエサの動物・生息地が減少したこと。2つ目は鎖国が解除されたことで狂犬病が流入し、家畜を襲い始め駆除の対象になったこと。1905年に奈良県で捕獲されたのを最後に絶滅したと言われている。最後に捕獲されたニホンオオカミの仮はく製はイギリスの東亜動物学探検隊員マルコム・アンダーソンが購入した。仮はく製は生存時に近い形で制作された本はく製と違い、研究資料として利用・保存するために簡易的に制作されたもの。
ニホンオオカミはかつて本州・四国・九州に広く生息し、江戸時代には平野部に一定数いたという記録がある。スタジオで4つの本はく製のARを紹介した。大きさは日本の中型犬ほどで、耳が小さい。頭部の額から鼻先にかけてが真っ直ぐになっている。毛色は茶色で背中に黒帯と呼ばれる黒い毛が生えており、前脚は短い。日菜子さんは犬の走り方とニホンオオカミの走り方を再現した。日菜子さんは犬と比べてニホンオオカミは足の回転が速かったと考えている。
ニホンオオカミの目撃情報を紹介。1996年には秩父の林道で写真が撮影された。耳が小さく背中に黒い毛も生えていたが、今の段階ではニホンオオカミかわかっていない。2023年には大分・日田市で映像が撮影された。
池上彰のニュースそうだったのか!!の番組宣伝。
ニホンオオカミの目撃情報を紹介。2023年には大分・日田市で映像が撮影された。スタジオでは犬じゃないかと話した。2017年には日光で自然観察員が仕掛けていたカメラの映像に映っていた。額から鼻先にかけてが真っ直ぐになっていた。その後、遠隔操作カメラ10台を仕掛けて2年間調査したが1度も現れなかった。ニホンオオカミかどうかは不明。2015年には奥秩父で映像が撮影されたが鑑定の結果、犬とわかった。
ニホンオオカミは神秘的な生物として崇められてきた。ニホンオオカミはなぜ信仰を集めるのかの謎に迫る。
- キーワード
- ニホンオオカミ
オオカミを祀る神社は日本中に存在し、狼信仰は日本人に根付いている。日本の神様博士の秀斗くんになぜオオカミが進行を集めるのか教えてもらう。狼信仰で特に有名なのは青梅市の武蔵御嶽神社と秩父市の三峯神社。武蔵御嶽神社には狛犬ではなく狼像があり、本殿の狼像でブロンズ製。近年奉納された摂社の狼像はタテガミが長いのが特徴。ニホンオオカミがヤマトタケルノミコトを道案内した様子を描いた「深山跋渉の図」があり、感謝したヤマトタケルノミコトはニホンオオカミに「大口真神」という神の名を与えたと伝わっている。さらに武蔵御嶽神社では神奈川・清川村に伝わっていたニホンオオカミの頭骨を保管している。三峯神社ではニホンオオカミの毛皮を保管している。日本人は作物を荒らすシカ・イノシシを退治するオオカミに古くから畏敬の念を抱いていた。スタジオでは1837年に高知県で捕獲されたニホンオオカミの頭骨を紹介した。
日菜子さんは世界で6体目となるニホンオオカミのはく製を発見した。日菜子さんは6体目のはく製が保管されている国立科学博物館つくば収蔵庫を訪れた。国立科学博物館研究員の川田さんと山階鳥類研究所研究員の小林さんに同行してもらう。2人は論文作成をサポートした。収蔵庫の内部にはアマミノクロウサギのはく製や江戸時代の資料が保管されていた。保管されている標本・資料は500万点以上で、その中にニホンオオカミのはく製がニホンオオカミと誰にも知られずに紛れていたという。4年前、国立科学博物館が行うバックヤードツアーに参加した日菜子さんはイヌ科動物のはく製をみてニホンオオカミではないかと考えた。
小4の日菜子さんは額の出っ張りが浅いこと、頬ひげがふさふさしていること、前脚が短いことという3つの特徴を見て、収蔵庫にあったイヌ科動物のはく製がニホンオオカではないかと疑った。ただDNA鑑定は難しく、身体的特徴には個体差があるうえ比較できるはく製が少ないニホンオオカミは特徴だけでは特定ができなかった。日菜子さんははく製がどうして収蔵庫にたどり着いたのか資料を調べて歴史を遡るという、学者はあまり行わない方法をとった。日菜子さんは上野動物園で飼育されてはく製になったニホンオオカミではないかという仮説を持っていた。その後、博物館に質問メールを送った。
帰れマンデー3時間SPの番組宣伝。
日菜子さんは疑いをもったはく製について他に情報はないか博物館に質問メールを送った。すると「ヤマイヌの一種で上野動物園の最初期に飼育されていた可能性がある」と返信が来た。小5の時に上野動物園の元園長・小宮さんに自らアポを取って当時の資料を見せてもらった。明治21年から明治25年まで上野動物園でニホンオオカミが飼育されていた事実が判明したが、残っているのは文字のみで当時の写真はなかった。日菜子さんははく製がニホンオオカミだと確信し、小5の時に自由研究として発表。高く評価され文部科学大臣賞を受賞した。その研究を見た川田さんや小林さんは論文としてまとめて学術雑誌で発表することを提案し、日菜子さんは2年かけて論文を完成させた。論文内容は認められ、ニホンオオカミのはく製として正式特定された。
「君も博士になれる展」の告知。