- 出演者
- 富澤たけし(サンドウィッチマン) 伊達みきお(サンドウィッチマン) 芦田愛菜 天海祐希
オープニング映像。今回は「いま大ブーム!平安時代SP」。
着物博士のさあやさん、神社仏閣博士の裕加さんに平安時代を教えてもらう。ゲストの天海祐希は「千年の恋 ひかる源氏物語」で光源氏を演じた。本日の授業テーマは「平安時代にタイムスリップした時のための『過酷すぎる貴族生活完全ガイド』」。
貴族生活完全ガイド1つ目は「平安モーニングルーティーンがツライ」。平安時代のモーニングルーティンの再現VTRを紹介。平安貴族は朝3時に女房が鳴らす太鼓の音で起こされた。女房は身の回りの世話をする役職で、主に下級~中級貴族の娘が務めた。起きたら空に向けて自分の星を7回連呼し、毎朝昨日の日記を記す。日記は子孫に向けた政治マニュアルの意味もあった。
平安貴族のモーニングルーティンは「朝3時に起床」「起きてすぐ星の名前を7回唱える」「前日に出来事を日記に記す」。平安貴族は国政に関わる業務を行っていた。御所の開門を知らせる太鼓に合わせて起床し、仕事の準備を進めていた。星の名前を7回唱える行動は文献に書かれている。当時は科学的な知識が発達していないため占いが重視され、北斗七星のいずれかの星が運命を決めると考えられていた。朝は年中おかゆだけで、出かける前は歯磨き用の小枝を渡されていた。
貴族生活完全ガイド2つ目は「占いに振り回され生活がツラい!」。
貴族生活完全ガイド2つ目は「占いに振り回され生活がツラい!」。髪を洗う日や爪を切るタイミング、歩く方向も占いで決められ、動物の亡きがらを見たら謹慎となった。死は避けられており、遭遇すると自宅に籠り他人との接触を避ける物忌という風習があった。人の死もタブー視され、宮中は徹底して死が避けられていた。宮中で亡くなっていいのは天皇だけでお妃様が体調不良になると実家に帰った。
裕加さんが京都で安倍晴明の謎に迫る。あの世とこの世をつなぐと言われる一条戻橋を訪れた。ここで安倍晴明は運勢を変える儀式を行っていたと言われている。また橋の下では陰陽師に従う鬼神・式神を飼っていたと言われている。
裕加さんが京都で安倍晴明の謎に迫る。安倍晴明を祀る晴明神社を訪れた。四神門には朝廷の使者が来ると自動で開閉していたという伝説が残っている。貴族に蛙を殺してみろと言われた安倍晴明が呪文を唱えて葉を投げると蛙が潰れたという広沢池伝説も残る。非公開の安倍晴明の肖像画を今回特別に見せてもらった。夜星を見つめる安倍晴明が描かれ、安倍晴明を讃える言葉が記されていた。肖像画に残された特徴や文章から、安倍晴明は単なる呪術師ではなく暦学天文学の専門家として優れた人物だったとわかるという。
裕加さんが京都で安倍晴明の謎に迫る。大将軍八神社を訪れ、星座などが記された天球儀を見せてもらった。安倍晴明も同様のものを使っていたと考えられている。疫病や災害の原因がわからない中、天気や星の動きを言い当て吉凶を理論的に話した安倍晴明は人々を安心させたと考えられている。簠簋内伝は安倍晴明が伝えたとされる占星術・風水などを記した本で、陰陽道を伝える秘伝の書。理論に基づいて解説することで人々の信頼を得たと考えられている。
貴族生活完全ガイド3つ目は「遊びがガチすぎてツライ!」。仕事終わりの午後の遊びは、出世や役職が左右されるため楽ではなかった。藤原成通は蹴鞠が得意だったため大納言にまで出世した。スタジオで平安時代の遊びを体験した。貝合わせは裏返しの貝殻の大きさや模様を見て対になる貝殻を探し、内側の絵柄が同じなら正解となる遊び。偏継は偏とつくりを合わせて1つの漢字を作る遊び。蹴鞠は上半身を動かさず右足で膝を曲げずにポーカーフェイスで蹴る。掛け声はアリかヤアかオウ。投壺は矢を投げて筒にいれるダーツのような遊び。
貴族生活完全ガイド4つ目は「平安ファッションがマジでツラい!」。貴族にとって頭を見せるのは恥とされ、烏帽子が取れなかった。また平安時代の女性は白い顔が美しいとされ、おしろいは米粉を使ったもののほか、鉛や水銀を使った有毒なものもあった。鉛や水銀を使ったおしろいはノリが良くよく使われていた。長い髪は1日がかりで乾かしており、長すぎる貴族には髪を洗う休暇が与えられていたと言われている。
平安時代の女性は寝るとき枕元にある箱に巻いた髪を入れ、寝癖を防止していた。
貴族生活完全ガイド5つ目は「恋愛事情がややこしすぎる!」。平安時代の女性は10代前半に今で言う成人式の裳着を行っていた。裳着をすると男性に会うことを禁止され、家族でない男性には顔を見せることが許されなかった。キレイなどの噂の情報は使用人たちが流していたもので、会ってみたらウワサと違うとふられることもあった。男性も字が汚すぎるとふられることもあった。男女が会えなかった当時は手紙が重要で、和紙の紙質なども意識されていた。伊勢物語には奥さんがご飯をよそったから離婚したという話もあった。家事をするのは使用人がすることで奥ゆかしくない妻を見て幻滅したという。
さあやさんが源氏物語の聖地へ。源氏物語ミュージアムでは囲碁を打つ女性の姿を御簾から伺う男性の姿が再現されていた。この垣間見が現代の垣間見るの語源となった。光源氏の邸宅である六条院の模型もあった。光源氏は複数の愛する女性を住まわせていたという。源氏物語の魅力についてさあやさんは姫君たちが個性的で、明るいだけじゃないのが面白いと話した。続いて平安時代の生活の様子などを模型で再現した風俗博物館を訪れ、展示を監修した鳥居本先生に案内してもらった。ヘアケアの場面が再現された模型があった。当時は長くまっすぐでツヤのある髪が美人の条件だったため、条件と違う女性は髢という付け毛をつけていた。また身につける着物の色味や重ね方などで教養やセンスをアピールしていた。男性貴族は裾が長いのは身分の高い証明で、上に着る袍は位によって色が変わる。上位4つは同じ色で裾の長さで見分けていた。
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裕加さんは紫式部が源氏物語を着想したという石山寺を訪れた。紫式部が源氏物語を起筆したとされる部屋が見られた。ここで須磨と明石の2つの話を思いついた。
「Believe -君にかける橋-」の番組宣伝。
裕加さんは紫式部が源氏物語を着想したという石山寺を訪れた。源氏物語を書く時に紫式部が使ったと言われている硯が展示されていた。石山形という特殊な彫刻が施されている。裕加さんはみんなが憧れる暮らしを書いたから源氏物語はヒットしたと話した。
次回予告。