長野市の清泉女学院大学が1月以降に予定していた1つの学部の一般入試を取りやめた。一般入試を取りやめたのは新年度の共学化に伴い新設される「人文社会科学部」。定員は72人で、去年実施した「得待枠」、「AO方式の総合型選抜」、「学校推薦型の選抜」に想定を上回る応募があり、定員が充足したためだという。文部科学省は“受験生の不利益になる変更はしないなどとしたルールに反する”とし、詳しい経緯などを聞いたうえで場合によっては指導を行うという。大学側は、定員を超える合格者を出したためルール違反を承知で中止を判断したとしている。事務局長は、経営存続のため苦渋の決断だったとコメントしている。大学ジャーナリスト・石渡嶺司氏は、これまでの定員割れの状況を脱するために合格を出しすぎてしまったか、学科間の連携が取れずお互いの状況が理解できていなかったのではとしている。また、地方の大学は少子化の影響もあってどこも苦しい。生き残りを図ろうとしたが想定以上に人気になりすぎてしまったと解説した。