今年、教育現場で教員による盗撮が相次ぎ、次々に教員らが逮捕・起訴される事件も起きた。事件を受け文部科学省は7月、全国の教育委員会に盗撮を防ぐため学校内を定期的に点検することや、カメラを設置できないよう教室を整理することなどを求める通知を出した。被害を防ぐことが喫緊の課題となるなかで、抜き打ちで学校内の点検を行う自治体も出てきた。対策の鍵は警察OB。今月相模原市は、廃校になった小学校を使って抜き打ち点検の研修を行った。対策の中心になっているのは教育委員会で働く元警察官。講師役の島村さんは、元刑事で今年3月まで警察署長を務めていた。長年犯罪捜査に携わった経験から、学校内でカメラが仕掛けられやすい場所や点検ポイントを説明。この日はトイレにカメラが仕掛けられた想定で行われた。相模原市では、今年6月に小学校教諭が校内で児童を盗撮していたことが明らかになり、今月有罪判決が言い渡された。島村さんによると、盗撮には様々な形のカメラが使用されているということで警戒を強めている。警察OBを活用した対策は京都でも行われている。京都府長岡京市の公立学校で実施された緊急点検。長岡京市では、今年9月に教員による盗撮事件が起き、その後盗撮行為を防止するためのガイドラインを策定。点検で使う探知機を全ての学校に配備するほか、学期ごとに少なくとも1回点検を行うことを決めた。抜き打ち点検に乗り出した相模原市。身内の教員を疑わなければならない異例の事態になり、現場の声を踏まえ警察OBの活用を決めた。今年度中に全ての市立小中学校約100校に対し抜き打ちで点検に入る方針。専門家は、盗撮事件を起こす教員は一握りではあるものの、高い危機感を持って対応することが必要だと指摘。
