決勝進出をかけた戦いは延長戦へ。延長戦はノーアウト2塁からスタート、イニングごとに点差がついた時点で試合終了となる。点が入りやすい状況だが8回・9回は両チームとも無得点。延長10回時は試合開始から2時間半が過ぎていた。10回裏に日本はランナーが3塁に進みチャンスを迎えるが無得点。11回表にオーストラリアが勝ち越した。絶体絶命の11回裏の攻撃、日本は1アウト3塁から再び同点に。12回表を無得点に抑え、12回裏の攻撃。1アウト満塁の展開でバッターは西山麗。西山は心臓の病気をかかえており、医師から運動制限が出されていた。ソフトボールをやめようかと思っていた中学生時に、声をかけてくれたのが北京五輪で一緒に戦った斎藤監督だった。12回裏、西山の恩師へ捧げるサヨナラヒットで日本は勝利。そして、翌日の決勝戦でアメリカに勝利し、日本は悲願の金メダルを獲得した。