今日、北陸新幹線が石川県金沢駅~福井県敦賀駅まで延伸した。1973年、田中角栄氏が総理の時、北陸新幹線の整備計画が決定された。新幹線開通は福井県にとって半世紀以上に及ぶ悲願だった。北陸新幹線が直通となったことで、東京~福井間の移動時間は2時間51分と36分短縮、敦賀までは50分短縮された。加賀温泉駅や芦原温泉駅にも停車し、首都圏から石川・福井の有名温泉地がぐっと近づいた。4月以降の東京発福井行きツアーの予約数は前年比の約3倍だという。一方大阪ではこれまで金沢方面へは特急「サンダーバード」1本で行くことができたが、新幹線の延伸で敦賀止まりとなり、新幹線の乗り換えが必要となった。敦賀駅は12階建てビルに匹敵する高さ37m。巨大な駅舎をエスカレーターなどで移動する必要があり、大きな荷物を持っての移動は負担となる。延伸開業が進学へも影響すると専門家は指摘する。2015年の北陸新幹線開業で、金沢・富山の首都圏への進学率が上昇した一方で、関西大学への進学率が減少したといい、福井でもこれが起こると懸念される。北陸で新幹線とともに期待が高まっているのは今日から始まる「北陸応援割」。グルメや観光資源に恵まれた北陸では、避難民の受け入れと観光客の呼び込みを両立するという。
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