東海道新幹線はきょうで開業から60年を迎えた。運んだ乗客は延べ70億人に上る。多くの鉄道ファンなどが集まったけさの東京駅、6時ちょうどの始発の出発に合わせて開業60年の記念式典が行われた。東京オリンピック直前の1964年10月1日に開業した東海道新幹線。当時の最高速度は時速210キロ。それまで6時間半かかっていた東京と大阪の間を4時間で結び夢の超特急と呼ばれた。以来、さらなるスピードアップへ、新幹線の車両は変化を続けてきた。劇的に高速化したのは3代目の300系。アルミニウム合金で車体を軽量化し最高速度は270キロに。東京〜新大阪間の所要時間は2時間30分と大幅に短縮された。2007年には車体を傾けて走ることができるN700系が登場。2013年にはN700Aとなり最高速度は285キロまで引き上げられた。最新の車両は6代目のN700S。現在、東京と新大阪の間は最短で2時間21分になった。暮らしや経済を支える大動脈として利用されてきた東海道新幹線は今後、将来的な人手不足などを念頭に半自動運転の導入が検討されている。
住所: 大阪府大阪市淀川区西中島5