被害者を産まないため業界が動き出した。ホストクラブとの連絡会、13のグループ企業、あわせて200を超える歌舞伎町の店舗を代表する。業界をとりまく状況は厳しさを増す。警視庁でも警視総監が悪質ホストクラブの取締強化を指示した。神戸の繁華街では、兵庫県警が一斉立ち入りを実施し営業実態などを確認した。歌舞伎町で業界最大手1600人のホストが在籍するダンディグループのクラブ愛 本店。問題となっている売り掛け。ツケ払いをするとレシートの他にもう1枚紙を渡される。未払い料金が記された紙はもうすぐなくなる。これまで業界の慣習として続けていた売り掛けを　来月から段階的に減らすことを決めた。来年4月には完全に廃止する方針。きょうの会議に参加したすべてのグループが同意した。ルールを徹底させるため、業界団体の立ち上げを決めた。きょう新宿区との話し合いで決まったことは、売り掛けのトラブルはホストクラブが対応。親元などへ取り立てに行かない、反社会的勢力との関係を断絶など業界内の自主ルール。歌舞伎町で届け出済みのホストクラブ約300店のうち200以上が賛同した。売り掛け金を禁止する条例を定めようにも職業の自由などが障壁になる。きょうは業界側から20歳未満の入店を禁止とする声も上がったが、20歳未満の入店をどうするかは今後の課題となった。グループ53店舗を束ねる最高執行責任者として巻田氏は「僕たち大人が悪かったなと思う。売上をあげて競争してきたのでいかに男の子たちが競争したくなるか、女の子たちがいかに競争したくなるか射幸心をあおることばかりしてきた。そこだけじゃなく倫理的なこと道徳的な部分も大人としてしっかりと伝えていかないといけないと思う」などと述べた。