「ドラクエ」は主人公が冒険し敵と戦いながら成長し、世界の平和を目指す王道ストーリー。シリーズ3作目は平日にもかかわらず行列ができる社会現象になった。主人公に自由に自分の名前を付けられるのは40年前では画期的なシステムだった。堀井さんは「テレビの中から自分の名前を呼んでくれる。一気に感情移入できると思った。自分が強くなっていくって子どもたちも喜ぶだろうと思って。コンピューターって冷たいイメージがあったんで、あたたかい世界を書いてやろうと思った」と語った。淡路島出身の堀井さんは島で育まれた「性格のタイプ」が「いちびり(お調子者)」だという。魔王を倒す過程をどうおもしろくするか、いたずらや仕掛けを考えているという。この40年でグラフィックや演出は進化してきたが、変わらなかった「作品を象徴するルール」がゲームオーバーがなく、叱られるだけで経験値はそのまま再開。失敗しても積み上げたものは消えないという堀井さんの人生観にもつながっていた。堀井さんは今72歳。ゲームになぞらえて自身のレベルをどう見ているか聞くと「レベル30ぐらい。魔王を倒すまでまだ10レベルぐらいあげなきゃならない」と語った。
