東京都品川区にある新幹線の大井車両基地では引退したドクターイエローの車両を掃除するイベントが行われた。今週、車両の老朽化などを理由に引退したJR東海のドクターイエロー。抽せんで選ばれた鉄道ファンなどおよそ200人が掃除イベントに参加した。倍率はおよそ115倍という人気。ドクターイエローは走行しながら設備に異常がないかなどを検査する、いわば新幹線の医者。JR東海と西日本それぞれが保有しているが、運行する時刻表は公表されていない。なかなか見られないことなどから。見かけると幸せが訪れると言われ人気を集めてきた。ラストランに乗務していた電力関係の検測員、JR東海 電気部 試験車担当・加藤祥太さん。この3年半、ドクターイエローの車内で検査を続けてきた。しかし当初は苦労も。加藤さんは「いろんなパソコンを見ながらデータを精査しながら、乗り物酔いが最初きつかった」と語る。そして今週、JR東海の車両がファンに見送られ引退。車内にいてもファンの愛情を感じることができたという。ドクターイエローはことし6月ごろから名古屋市にあるリニア鉄道館で展示される予定。JR西日本が保有するドクターイエローは2027年をめどに引退するという。