村上龍は今日の総括に「だいにっぽんいんさつ」と呼ぶ。英語だとDai Nippon Printing Co., Ltd.略称「DNP」となりこの名称で広く知られている。1955年「広辞苑」の印刷で、その力を見せつけた。国語学者・新村出の作業をDNPが支えたのだ。世話にならなかった作家はいないだろう。昔の作家の写真を見ると、原稿用紙の横に分厚い辞書があった。1970年代に活字での組版をコンピューターに切り替え始めた。その変化がITの進歩を生んだ。DNPのあらゆる技術が、その変化に支えられている。とした。