25歳の時に利尻の行きつけの店で出会った祐子さんと結婚。子宝にも恵まれ、充実した生活を送っていた。ところが、設計、積算などの仕事がきつく、当時はパソコンもなかったため、手書きで図面を描いていたため、残業も普通にあり、日付をまたぐこともあったという。結婚し、退職までの20年の間、北海道での転勤回数は7回。変化する環境の中、家庭を守り、家族を支えてきた祐子さん。そんな中、江刺家さんは45歳で大きな決断をする。仕事は好きだったが、生き方や住むところは自分で選びたいという思いが強くなり、利尻島で暮らしたいと思ったという。そうして利尻島への移住を決意。利尻島での生活で江刺家さんがやりたかったことが利尻昆布を使ってのラーメンづくり。こうして離島でのラーメン店を開業した。ところが、飲食店の経験はなく、料理は素人。ラーメンの開発は妻の祐子さんに丸投げ。そこで祐子さんは家族に振る舞ってきた自家製ラーメンをベースに利尻昆布を使ったラーメンを生み出した。また、ラーメンスープを生かしたカレーライスも考案。江刺家さんは47歳で北海道庁を早期退職。その3ヶ月後に利尻でラーメン店をオープンさせた。物珍しさからかオープン当時はお客さんが殺到。しかし、離島のため、客足はなかなか伸びず、開店から5年間は赤字続き。それでも諦めずに努力を続けた結果、2012年に転機が。北海道ラーメン部門でビブグルマンの称号を得た。その後新横浜ラーメン博物館から出店のオファーが舞い込み、注目を集めるチャンスが訪れた。2017年に新横浜ラーメン博物館に出店すると、これをきっかけに全国各地からお客さんが訪れる人気店になった。
住所: 神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21
URL: http://www.raumen.co.jp/
URL: http://www.raumen.co.jp/