大阪関西万博。今課題となっているのは、いかに関心を高められるか。民間の調査(三菱総合研究所)では大阪関西万博に「大いに関心がある」、「まあ関心がある」と答えた人の割合関心度は、25.6%と、前回去年10月の調査から1.9ポイント低下。前売券の販売状況も、博覧会協会が目標としている1400万枚に対し9日の時点でおよそ714万枚と、半分程度にとどまっている。さらに課題は防災面でも。大阪湾に浮かぶ夢洲へのアクセスルートは橋とトンネルの2つだけ。博覧会協会は、橋とトンネルは耐震化工事が行われ、南海トラフ巨大地震による激しい揺れにも耐えられ、かさ上げされた会場は津波による浸水は想定されていないとしている。ただ、橋やトンネルの安全確認に時間がかかれば最大15万人が一時的に孤立する可能性があり、食料の備蓄が計画されている。また、来年4月から10月の期間中、猛暑や台風への備えも欠かせない。博覧会協会では年内をメドに具体的な対応マニュアルなどを整備し、訓練も実施する方針。