先月、病院団体の調査で、全国1700あまりの病院のうち、6割以上が赤字となっていることが公表された。新潟県でも地域医療を支えてきた病院グループで巨額の赤字が見込まれ、医療サービへの影響が懸念されている。新潟の柏崎総合医療センターは市内で唯一の総合病院だが、昨年度は5億円の赤字となった。主な要因は急激な物価高騰で、病院長は支出の見直しを行ってきたが、厚生連が11億円を超える経費削減を発表。この経営判断に現場では動揺が広がっている。専門家は診療報酬の見直しを医療再編を同時に進める必要があると指摘する。