史上初となる将棋界8大タイトル独占となった藤井聡太八冠(21)。今週水曜日に京都市のホテルで行われた「王座戦」五番勝負第4局。これまで2勝1敗と藤井七冠がタイトル獲得に王手をかけていた。しかし、序盤で何度も長考する場面が目立った藤井七冠。午前中で持ち時間5時間の半分を使っていた。ところが藤井七冠の122手目で事態が大きく動いた。勝負の一手である「銀」を藤井七冠が打つと優勢だった永瀬王座がミスを犯す。そして藤井七冠が138手目を指すとこの瞬間に王座を獲得した。藤井聡太八冠は「このような結果を出せると自分自身も思ってなかったので、すごく嬉しく思っている」と話した。翌日、藤井八冠の出身地である瀬戸市では大勢の市民が快挙を祝福した。史上最年少14歳2カ月でプロ棋士となってから7年で将棋界の頂点に立った藤井八冠。岸田総理大臣は内閣総理大臣顕彰を授与する考えを検討している。そして昨日、地元・愛知で凱旋が行われ、師匠の杉本昌隆八段(54)から労いの言葉をかけられたが、藤井八冠は「今月は竜王戦など対局が続くので、良い将棋を指したい」と話した。
住所: 愛知県瀬戸市