川崎フロンターレでは選手が攻撃的思考を備えていないとチームスタイルのサッカーに合わせることは難しいという。今季、川崎は京都サンガに次いでJ1・2位の得点力をマーク。町田ゼルビアのスカウトマン、丸山竜平氏はドキドキ、ワクワクするような選手に注目している。平河悠の場合、スピード、ドリブルに瞠目したという。向島建氏はなにか1つでも突出したものを若い選手に要求し、足りないものがあってもチームスポーツなので相互補完できるという。向島氏は大島僚太を高校3年の時には注目し、サンフレッチェ広島F.Cユースとの試合を観るなか、「こういう選手がプロにいかないと日本サッカーはダメになる」と思わされたという。そんな大島は大学でサッカーは終了と考えていた。
興味のある選手に関して、向島氏はSNSをチェックしていて、丸山氏も「日常の部分がピッチに直結する」、「人間性というのは凄く大事」などと語った。勝敗が決した時、交代時、試合後の整列の際の振る舞いはどうか目を光らせている。過去に向島氏は技術はあるのにチームメイトに悪態をつく選手と出会った。その選手は行動を改めたところ、プレーも変わり、チーム全体の力をも押し上げた。ブライトンでプレーする三笘薫はどういう選手になりたいか、逆算して計画を立て、実行に移してきたという。