- 出演者
- 勝村政信 冨田有紀 向島建
今回は異なるクラブの2人のスカウトが参戦。名だたる選手を獲得してきた2人。いま頭を悩ますのは入団まもない若い選手の海外移籍。海外でのレベルアップか、Jリーグの発展か。
オープニング映像。
谷口彰悟や旗手怜央など後の日本代表を獲得した川崎フロンターレでスカウトを務める向島建。そして、佐野海舟や平河悠などを見出しあt町田ゼルビアのスカウト統括責任者・丸山竜平。
向島はJリーグ開幕時に清水エスパルスでプレーしドリブルを武器に活躍。その後、川崎フロンターレにも在籍し、現役引退後もスカウトとして活躍している。指導者を目指していたが、スカウトの仕事をやってみないかと言われ、自分が獲得した選手が活躍したらこんな素晴らしいことはないという考えでスカウトの道に行ったという。その後、向島は高卒や大卒の新人選手獲得に特化し、いまは1人で業務を全うしている。
丸山は町田一筋でプレーし引退後にスカウトに就任。現在はスカウト統括責任者という立場で新人選手の獲得や、Jクラブの選手移籍に携わっている。向島は土日に試合を視察しているという。視察の内容はノートに書いてまとめているという。丸山も他のスカウトと同じような動きなので、スカウト同士でよく合うねと話すという。主に高校・大学の選手を視察し、交渉~獲得まで携わるのがスカウト業務。川崎フロンターレでは選手に競争心を植え付けるべく、ユースと高卒を競わているという。
獲得失敗について。丸山は町田市出身の選手を育てていきたいと話した。丸山は向島に「断られたらヘコむ?」と質問。向島は選手や監督とのやり取りの中で断られそうなときは分かると話した。丸山は獲得できなかったときは「なぜうちを選ばなかったのか」と聞き、獲得できたクラブにも決め手を聞いているというが、向島は「あまりグイグイ行くと…」とたしなめた。
選手獲得競争は国内だけにとどまらない。Jリーグを経由せずに海外に行く選手も増えている。丸山は若い子は海外を目指していてJリーグは見ていない選手もいて驚かされることが最近は多いと話した。丸山は若手の海外流出は個々のレベルアップにはなるが、クラブとリーグのレベルが下ることに危機感を覚えているという。
若手の海外流出について。向島は「選手を大事に育てていくという考えがあるので、獲得する選手には長くプレーして欲しい。そういう意味で高井も10年以上プレーしてほしかった。ただ、Jリーグで収まらなくる選手がいる。そういう選手は仕方がない」と話した。町田の丸山は「世界を意識して取り組む中で、海外でプレーする夢は潰してはいけない。選手の海外移籍は一つ大事なこと。町田で活躍すれば海外に行けるという循環もあり、次世代の可能性のある選手が入ってきてくれる」とした。
「FOOT×BRAIN+」の次回予告。
J1リーグ第29節の日程を伝えた。
- キーワード
- 明治安田J1リーグ