クリスマスを前に愛知県愛西市の住宅で行われたイルミネーションの点灯式。手間なくお得に完成させた理由が、年末に依頼が殺到しているという「便利屋」の存在。愛知を拠点に全国で代行サービスを展開するベンリーでは近年売り上げが増加。特に12月は他の月より3割~4割ほど依頼数が増えているという。依頼内容は家事代行にとどまらず屋根裏の生物の捕獲に、クリスマスパーティーの盛り上げ役まで。アプリやインターネットなどITを駆使した代行サービスの登場で身近になった家事代行。近年新規参入が急増し競争が激化、家事代行市場はかつてないほど拡大している。一宮市午前9時、この日朝一の依頼は一軒家に仕掛けた罠の改修。屋根裏の音の正体はイタチ。10月に最初の依頼を受け罠を設置、12月についに捕獲。費用は定点カメラの監視やアフターフォローなど2カ月間のサービスが全て込みで3万9600円。1件目が終了するとすぐ移動。午前11からの2件目はリピーターの野口さん一家。この日の依頼は手の届かない天窓の掃除にトイレの換気扇の掃除、浴室では乾燥機能のチェックと床の黒ずみ除去。2時間半で3カ所を掃除して1万4300円。今回野口さんは掃除代行など計4件の代行を依頼。まとめ依頼で料金がお得になるという。このあと家具の移動など別の依頼をこなし1日が終了、5件を代行した。翌日朝から向かったのはまとめ依頼の野口さん宅。クリスマスイルミネーションの飾り付けを行うが思ったより時間がかかり作業を一旦中断、別の依頼に向かう。次の依頼は幼稚園のママ友たちが開くクリスマスパーティーの手伝い。設営の後は撮影やビンゴ係として盛り上げる。3時間半で1万9800円。パーティー後はイルミネーションの飾り付けが途中の野口さん宅に急行。タイムリミットは日没までの45分。完成と同時に子どもたちが帰宅。2日間で野口さんの依頼は5件で、別々に頼むと3万1900円になるがまとめ依頼で2万8600円と3300円の割引となった。東京商工リサーチによると家事代行の新規参入は去年1年で100社を超えたという。地域密着で営業している便利屋「あんしん屋」の相川さんは年収について1000万いくかいかないかくらいだと話した。この日の依頼は近年増加傾向にある空き家の片付け。重さ29kgの室外機を2階から運び出す。作業中に相川さんのもとに依頼の電話が。部屋の模様替えをしたいという依頼に即対応。客の困ったにすぐ駆け付けるスピード感がこの業界で生き残る秘訣だという。
