日本時間きょう午前3時過ぎに始まったレスリング男子・グレコローマンスタイル、77キロ級・決勝。今大会がオリンピック初出場の世界ランキング1位・日下尚が登場。観客席は大応援団。中には家族の姿も。日下がレスリングを始めたのは3歳の時。当時を振り返ると「はじめは全く勝てなかった。自分がエリートっていう感覚はまったくない。それでもオリンピックに行くと覚悟くくった。人並み以上の努力をしようと決めていた。人よりも練習することを意識してきた」と話していた。そんな日下の強みは「相撲を用いた動き」。実は相撲で全国大会に出場するほど実力もあった相撲少年だった。日下が出場する「グレコローマンスタイル」は上半身へのみ攻撃・守備が許される種目。そのため胴へのタックルや投技を中心とした戦いとなる。今大会でも相撲の押し出しの要領で相手を押し進める様子もあった。そして決勝戦、運命の6分間がスタートした。序盤には場外さらに消極的と判断され2点をリードされる。追加点を与えないためにも耐えきらな蹴らばならない場面を守り切る。そして第2ピリオド開始直後、日下が攻めに回る。たった状態からの投技の判定で4点を獲得、2点リードとなる。さらに相撲を意識した押し出しでプレッシャーをかけると今度は相手が消極的だとの判断で日下に1点追加。そして5-2で勝利。初出場で金メダルを獲得した。