能登半島地震では石川県珠洲市で7mを超える津波を確認。8月に発生した日向灘を震源とする地震では南海トラフ地震への警戒感が強まった。「東京都防災ガイドブック」によると東京には2m超の津波が来ると想定。東京・文京区の中央大学後楽園キャンパスの地下には津波の力を体験するための施設がある。理工学部都市環境学科・有川太郎教授はスマトラ島沖地震、東日本大震災などの津波被害を調査、メカニズムを研究。都会で起こるのは「縮流」の可能性が高い。南海トラフ地震では東京・江東区では最大2.63mの津波を予想。有川教授は地方自治体と連携、津波避難アプリを開発中。石川県珠洲市では津波の高さが4mを超えた。教授は現地調査の際、驚いたのは避難のはやさだったという。