貴重な地形や地質を保護し教育などに役立てる「日本ジオパーク」鳥海山・飛島の認定の継続を審査するための調査が行われ、災害時の情報発信が課題として指摘された。日本ジオパークは貴重な地形や地質を保護し、教育や観光への活用を促そうとするもので、県内では唯一鳥海山飛島が平成28年に認定を受けている。日本ジオパーク委員会は4年に一度認定を継続するかどうか審査を行っていて、先週酒田市や遊佐町などで調査を行った。調査のあと日本ジオパーク委員会・中田節也委員長が取材に応じ「鳥海山の噴火活動などから、さまざまな景色を実感できる、すばらしいもので学校教育などにもうまく活用できている」と述べた。一方、ことし7月の豪雨で被害を受けた酒田市大沢地区も調査したうえで、災害時にどのような情報発信ができるかが課題だとして「どうしてこういうところで、こういう現象が起きたのかというポイントから、解説的な情報を出すことが十分できると思うし、今後それを防ぐためにはどういう手立てがあるかという提案めいたこともできると思う」と述べた。日本ジオパーク委員会は認定継続の審査を行い来年1月に結果を発表する予定。