総裁選で接戦を制した石破総裁の最大の難関は対立を深めた自民党の総裁選。そのため先ほど正式に決定した党役員人事では森山氏を幹事長にするなど安定を重視した布陣となった。自民党は菅副総裁、森山幹事長、小野寺政調会長、鈴木総務会長、小泉選対委員長などの役員人事を正式に決定した。また麻生最高顧問の人事も正式に承認された。麻生氏は国政選挙での勝利を目指すことを強調した。その衆院選をめぐっては石破総裁はこのあと衆議院を解散する意向を表明する方針。これに対し野党側は早速反発している。立憲民主党の笠国対委員長は能登半島の大雨を受け、補正予算を成立させるべきで予算委員会での十分な議論が必要だとの認識を示した。ある立憲民主党の幹部は「石破さんは総理になった途端に筋を曲げて議論から逃げた」と批判している。石破総裁は国民の納得を得ると常に話している。野党の反発を受けるなか石破総裁がこの後解散についてどのように説明するのか注目される。