日本テレビ系列でドラマ化された「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子が今年1月、亡くなった。日本テレビは5月に公表した調査報告書を踏まえ新たに策定したドラマ制作の指針を公表した。指針ではまずドラマ制作の適正なプロセスを再構築するとして、特に原作を映像化する際には原作を尊重し原作者と直接会話するなどしてコミュニケーションを取るよう努め、ドラマの方向性や具体的な表現手法に関する相互理解を深めるとしている。そのため原則、放送の1年前にはドラマ化の企画について基本的な合意が形成できるよう努めると定めている。更にコミュニケーションの土台となる相談書の提案や契約書の早期締結など適正な政策プロセスの構築を目指すとした。また、制作体制については特定の個人に過度な負担が生じない体制を構築する他、上司が制作の進捗と問題点をより政策に把握し適宜対処できるようにするとしている。この他、社内にSNS危機対応チームを立ち上げトラブルが生じた際は専門家の協力を得ながら速やかな事態の把握と収束を図るとした。日本テレビはこの指針を原則としてより丁寧なドラマ制作に努めていくとしている。