先月29日さいたま市で公明党・斉藤代表は「物価高を乗り越える経済と社会保障の構築」と演説した。近年組織力に陰りがある。先月の都議選で36年ぶりに落選者が出た。若い世代への支持拡大が課題。斉藤代表は「現役世代、特に若い世代からの支持が少ない。無党派層に我々の声が聞こえていない」と話す。公明党の強みの1対1の対話で支持を拡大するスタイルだが、公明党関係者からはマンションに住む世帯や共働きの家庭も多く、従来の手法が通用しづらくなっているとの声もある。そこでSNS戦略に力を入れる。公明党サブチャンネルの紹介。党内の政策議論の様子や他党との対談など政司の裏側を見せる試みである。政治部与党担当・渡邊翔は「公明党はこれまでの地上戦の選挙にSNSの空中戦を組み合わせて現役世代、無党派層の支持拡大を目指す」と解説した。