女子プロボクシング・WBC女子フライ級元チャンピオンで、戸籍上の性別を変更した真道ゴー選手が、男性としてリングに上がる日本選手初の挑戦を断念することになった。真道選手は「リングから降りることを決断させてもらった」と語った。37歳の真道選手は、7年前に性別適合手術を受け、その後、JBC(日本ボクシングコミッション)に男性のプロテスト受験を希望するも認められなかった。去年、公式戦に近いルールで男性のプロ選手とスパーリングを行い、敗れたものの3ラウンドを戦い抜いたが、ことし3月、再びJBCから「安全管理上に問題が生じるおそれがある」などとして、受験は認められないと回答があったという。真道選手は「次はいろいろな人に頼られる、そういう人の道しるべを作っていける人間としていきたい」と語った。