台東区浅草橋、安政元年創業の江戸蕎麦手打處あさだ。昼どきには行列も出来る人気店。近所で働く人や問屋の多い浅草橋に買い物に来たついでに利用する人も多いという。そば打ちの担当は8代目の粕谷育功さん。そばをゆでるのは育功さんの父で7代目の安孝さん。接客担当は8代目、育功さんの妻、洋子さん。店の人気メニューは穴子天せいろ。店で使われるのは群馬県産のそばが中心で新そばの時期に真空パックした物を使用している。その日に使用する分だけ店で石臼を使い製粉。風味と喉越しに拘り毎日手打ちしている。あさだのつゆ出汁は本枯節とそ宗田節を使用。温かいそば用のつゆは少し甘めにし、冷たいそばは少し辛めにしている。アナゴは毎朝、豊洲で仕入れた新鮮なものを使い、ごま油でからっと揚げる。そばちょこに描かれているエビの絵は7代目の安孝さんが書いたものだという。店の歴史が始まったのは今から170年前の安政元年。初代・浅田甚右衛門がそば店を開き、8代目・粕谷育功は「おそば屋さん自体は江戸の庶民の食事処として人気があった」と話している。
昭和43年に7代目の粕谷安孝さんが三知子さんと結婚。昭和45年の大阪万博が開催された年に8代目の粕谷育功が誕生した。育功さんは大学を卒業後、料理の鉄人で有名な道場六三郎さんの店を始め、日本料理と手打ちそばの名店で腕を磨いていた。7年の修業を終え、江戸蕎麦手打處あさだに戻ったという。修行時代の技を活かした「あさだ味噌杉板焼」、そばの実や季節の根野菜などを西京味噌と練り合わせ杉板の上に伸ばして焼いた香り高い一品となっている。愛・地球博が開かれた2005年、そば店が一番忙しくなる大晦日に8代目の育功さんは7代目の父に機械との併用から手打ちだけにすると宣言した。その日以来、そばは全て手打ちに。育功さんが打ったそばと相性が良いのが「鴨南ばん」で、こちらも人気メニューだという。他にも「そば茶プリン」は牛乳と卵を使用し、そば茶で作ったプリンの上には干しイチジクと自家製のいちごのコンポートを乗せていて、黒蜜が入っているという。
昭和43年に7代目の粕谷安孝さんが三知子さんと結婚。昭和45年の大阪万博が開催された年に8代目の粕谷育功が誕生した。育功さんは大学を卒業後、料理の鉄人で有名な道場六三郎さんの店を始め、日本料理と手打ちそばの名店で腕を磨いていた。7年の修業を終え、江戸蕎麦手打處あさだに戻ったという。修行時代の技を活かした「あさだ味噌杉板焼」、そばの実や季節の根野菜などを西京味噌と練り合わせ杉板の上に伸ばして焼いた香り高い一品となっている。愛・地球博が開かれた2005年、そば店が一番忙しくなる大晦日に8代目の育功さんは7代目の父に機械との併用から手打ちだけにすると宣言した。その日以来、そばは全て手打ちに。育功さんが打ったそばと相性が良いのが「鴨南ばん」で、こちらも人気メニューだという。他にも「そば茶プリン」は牛乳と卵を使用し、そば茶で作ったプリンの上には干しイチジクと自家製のいちごのコンポートを乗せていて、黒蜜が入っているという。