共産党は、党大会で、約23年間委員長を務めた志位和夫氏が議長に、田村智子氏が新しい委員長に就任する人事を決定した。党の理論的支柱とされてきた不破哲三前議長も、党の指導部から外れ、世代交代を図ったかたちだ。田村氏は、2010年の参院選で初当選し、桜を見る会をめぐって、当時の安倍政権を厳しく追及したことで注目された。共産党で、女性が党首に就任するのは、1922年の結党以来初めてだ。共産党では現在、党員の減少傾向が続く中、一部の現役党員が運営方針をめぐり、執行部を批判する事態が相次ぐなど、問題が山積している。田村氏は、就任早々、難しい舵取りを迫られることになる。