千葉市動物公園では長年動物の飼育環境の向上につとめている。それが動物福祉。日本動物福祉協会によると動物福祉とは動物が精神的・肉体的に十分健康で幸福であり環境とも調和しいていることをさすそう。1960年代のイギリスで家畜として飼われている動物の環境を確保するために提唱されるようになったという。世界的に見て日本の動物園は動物福祉の遅れが指摘されているという。また日本動物園水族館協会の関係者によるとこれまではそれぞれの園の努力にとどまってきたと話しているそう。そうしたことから日本動物園水族館協会では93のチェックリストを作り、加盟する131すべての施設について評価員による評価を今年から始めている。もし不備があれば改善を求め、最悪の場合、飼育の断念を促すこともあるとしている。千葉市動物公園では動物福祉への取り組みとしてレッサーパンダの檻の屋外部分に冷風空調機を購入・設置。また今後は風太くんのために食事を砕いて食べやすくするための機械や木陰を作るための樹木を購入する予定だという。ただ千葉市動物公園の鏑木一誠園長は「円安などの影響でエサ代や光熱費が高騰している」と話している。そのなかで園は動物福祉を行って行くためにクラウドファンディングを活用している。金額に応じて様々な返礼品をもらうことができるという。動物福祉について鏑木園長は「動物の展示を通して生態の魅力を伝えるだけでなく命の大切さ・課題・自然環境などについて人々の気付きや関心・行動につながる情報発信と体験を提供する場が動物園。」とお話されていた、などと伝えた。