宮脇靖知が広島・平和公園から中継。79年前に落とされた原子爆弾によって多くの命が奪われた。慰霊碑には34万人を超える原爆死没者が眠っている。日本被団協の箕牧代表委員は「これまで世界に向けて核兵器廃絶、恒久平和を訴え続けてきた被爆者の思いが今回の結果につながった」と語る。そして、今回のノーベル平和賞受賞の決定がこれまで訴え続けてきた自分たち被爆者の思いそして、これからの思いをより一層強く後押ししてくれるものになるという期待を込めている。また、現在の世界情勢と照らし合わせパレスチナ自治区ガザ地区で血を流す子供たちの姿は79年前の広島と重なるという。核によって平和が訪れることは絶対にない。これを多くの人に訴え、被爆者としても命ある限り世界に向けて訴え続けていきたいと話している。被爆者の皆さんの共通の願いは核なき世界の実現。ただ、日本政府は3年前に発効された核兵器禁止条約には消極的。被爆者からはオブザーバー参加にとどまらず日本政府には核兵器禁止条約への署名、更には批准、そこまでステップアップしてほしいという思いがある。今回のノーベル平和賞受賞のきっかけ。これにより日本政府にはより一層、前向きに核なき世界に向けて取り組んでほしいという声が聞かれている。