ノルウェーで開かれるノーベル平和賞の授賞式に向けて、日本被団協の代表委員が広島を出発した。ノーベル賞委員会などに贈る銅板でつくられた折り鶴を手に、箕牧智之代表委員は「広島の被爆者が無念の思いのなかで亡くなっていかれた34万人の名前が原爆慰霊碑にある。皆さんに代わって訴える機会があればと願っています」と授賞式に向けた意気込みを語った。全国から集まる代表団はあす日本を出発し、10日にノルウェーのオスロで開かれる授賞式に出席する。代表委員が受賞演説を行うほか、現地で関連行事や若い世代への被爆証言などを行う予定。