小泉農林水産大臣はきのうNHKの「ニュースウオッチ9」に出演し、「政府の新たな随意契約による備蓄米は、5キロ2000円で売り渡しをしていきたい」と発言した。精米や袋詰などのコストを上乗せしても、店頭での価格が5キロで2000円になるよう売り渡し価格を設定する考えを明らかにした。また小泉大臣は「放出する量はまずは30万トン」としたうえで、さらに需要があれば制限なく放出するほか、買い戻しの条件はつけず備蓄米を運ぶ費用は政府が負担する方針も示した。売り渡しの対象は「1万トン以上を扱える大手の小売業者」としていて、農林水産省は週明けの月曜日に方針や売り渡しの方法について説明会を開くことにしている。備蓄米が消費者のもとに目標とする価格で早期に行き渡るかが焦点となる。