言葉を残さなかった利休が道具に託したことについて、当時日本を交易をしていたポルトガルに貴重な史料が残されていた。宣教師と来日し秀吉とも面会したジョアン・ロドリゲスは、茶の道具について「日本人はあらゆる人工的なもの、華麗なもの、見せかけ、偽善、装飾を大いに嫌う」「彼らの言葉で『軽薄』という」「節度を保ち自己の技量や力量を誇示することなく、有り余るよりもむしろ足りないほうを好む」と書き残している。
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