東京・中央区にある低体重で生まれた赤ちゃんにドナーから集めた母乳を提供する母乳バンクと呼ばれる施設が規模を拡大して再整備されきょう完成を祝う式典が開かれた。日本橋母乳バンクでは1500グラム未満の低体重で生まれた赤ちゃんに対しドナーから集めた母乳を医療機関の要請に基づいて提供しているが今回の再整備で最新の低温殺菌処理器を導入したことでこれまでの3倍の量の母乳を提供することが可能になるという。きょうの式典ではこの施設を運営する日本母乳バンク協会の代表理事で昭和大学の水野克己医師が講演し、1500グラム未満の低体重で生まれた赤ちゃんは腸の一部がえ死する病気にかかるリスクが高く母乳を与えた場合、人工ミルクと比べてリスクをおよそ3分の1に減らせることを説明した。そのうえで昨年度はこの施設を含む国内3か所ある母乳バンクが提供したミルクの利用者が1000人を超えるなど需要が高まっていると述べた。
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